バトルロウの指針と一例

バトルロウの指針


以下はバトルロウ(詳細はバトルフィールド参照)に関する指針と、そのデータの一例である。
バトルロウは選択ルールである。バトルロウのルールを選択する場合の指針を以下に記述する。参考にしてほしい。
GMはこれらのサンプルをそのまま使用してもよいし、自由に改変してもよいし、アイデアのヒントにしてあるいはすべてを無視して全く新しい別のバトルロウを作成してもよい。
バトルロウには決まった書式もない。サンプルは一応統一しているが、書式にこだわらずに自由にバトルロウを作成し、セッションを盛り上げてもらいたい。
なお、サンプルは効果を区別しやすくするために便宜上の名称を付けているが、実際に運用するバトルロウは必ずしも名称を設定する必要はない。

なお、ひとつのバトルフィールドに対してバトルロウは何個でも設定できる。
ただし、やりすぎるとゲームが複雑になりルールの把握が困難になってしまうため、効果は1~3個程度にするとよいだろう。

バトルロウの効果の範囲としては「味方全体」「敵全体」「敵味方全体」「特定のスクウェアのみ」「特定のキャラクターのみ」などがあげられる。
(敵味方の区別はルーラーにとって敵か味方かどうかで行われる。詳細はGMが決定する)
バトルロウの発動条件は「常時」「ルーラーが特定のタイミングでアクションを消費し宣言する」などがあげられる。
バトルロウの効果の内容としては、「全体に有利な効果」「PCに不利な効果」「PCに有利な効果」などがあるだろう。
このとき、PCが一方的に不利になるバトルロウは、何らかの解除手段があることが望ましい。
例としてはTSの使用(《ガイア》で願いを叶える、《オーディン》でバトルロウを打ち消す、《スィン》でバトルロウの発動を封じる、《トール》や《ニョルド》でバトルロウ自体を破壊するなど)や、特定の判定に成功する、特定のエネミーを倒すなどが挙げられる。
TSの使用が必要な場合、どのタイミングで使用するかも同時に設定しておくこと。この時、「バトルロウの効果が宣言された際に《オーディン》を使用する」「マイナーアクションで《トール》を使用する」など、本来のTSの宣言タイミングと異なるタイミングを指定してもよい。
なお、バトルロウの効果に指定されていない場合であっても、GMの許可があれば《ガイア》で願いを叶えることでバトルロウを無効化することはできるものとする。

基本的にバトルロウはNPCがバトルフィールドを展開した際に適用されることを想定したルールであるため、「PCにのみ有利な効果」はあまりないだろう。
だが、PCにのみ有利な効果はミドルフェイズのイベントで「有利なバトルロウを持つ装置」を入手するための判定や戦闘を行い、それに成功(勝利)することでクライマックスフェイズの戦闘を有利にするといったギミックに使用できるだろう。


なお、以下のサンプル内ではバトルロウの効果「○○アクション(○○プロセス)に宣言」とある場合、そのタイミングを消費して行うアクションとして扱う。
ただし、GMはアクションとして扱わない(特技やアイテムと同時に宣言できる)バトルロウを設定してもよい。
また、タイミングが記述されていない場合、「タイミング:常時」であるものとして扱う。






バトルロウサンプル一覧


《殺刃領域》(さつじんりょういき)
解説:ブレードの破壊力を高めるバトルロウ。
効果:シーンに登場しているすべてのキャラクターが行う、ブレード攻撃によるダメージに+2D6する。


《硝煙弾雨》(しょうえんだんう)
解説:ショットおよびチャージショットの効果を高めるバトルロウ。
効果:シーンに登場しているすべてのキャラクターが行う、【射撃値】の判定の判定値に+2する。


《独裁者の横暴》(どくさいしゃのおうぼう)
解説:特定の行動を禁ずるバトルロウ。
効果:ルーラーはセットアッププロセスに「ブレード攻撃」「アサルトの使用」「ショット攻撃」「チャージショット攻撃」いずれかひとつ選択し、加えてシーンに登場しているキャラクターの中から任意に対象を選択せよ。
   対象はそのラウンドの間、「選択したアクション」を行えない。この効果はTSとして扱い、効果が宣言された直後に《オーディン》を使用することでそのラウンドの間無効化することができる。
   セットアッププロセスのたびに使用でき、その際対象および行動を禁ずるアクションを変更することができる(変更しなくてもよい)。


《ヘラクレス》
解説:ルーラーを無敵の戦神に変えるバトルロウ。
効果:ルーラーが受ける、「種別:防」を適用する前の段階で50点以下のダメージはすべて0に変更される。この効果は〈貫〉属性であっても有効。
   GMは無効化の条件(《ガイア》の使用、特定の判定、特定のオブジェクトの破壊やエネミーの撃墜など)を設定してもよい。
   判断に迷った場合、《ガイア》を使用することでそのシーン中無効化できるものとする。《ガイア》による無効化はいつでも行える。


《サイコバイブレーション》
解説:同じ陣営のエネミー同士で共振を起こし性能を爆発的に上昇させるバトルロウ。
効果:取得時にエネミーの種別からひとつ選択せよ。シーンに登場している、ルーラーの味方でかつ、選択した種別を持つエネミーが与えるダメージに+[(シーン内にいる同じ種別の味方の数-1)]D6する(最低0)。
   誰が味方かはGMが決定する。


《トリックルーム》
解説:行動順を逆転させるバトルロウ
効果:ルーラーのマイナーアクションで宣言する。
   シーン中、イニシアチブプロセスでは【行動値】の低いキャラクターから順番にメインプロセスを行う。待機したキャラクターの扱いは通常のルールと変わらない。
   この効果の最中に再びマイナーアクションで宣言することで、効果を解除したり、再び効果を得ることができる。
   また、この効果中、キャラクターひとり(誰でもよい)がマイナーアクションを消費して「ダメージを増強するTS」あるいは「ダメージを与えるTS」を使用した場合、この効果はシーン中無効化される。
   この時、マイナーアクションで使用された「ダメージを増強するTS」や「ダメージを与えるTS」は、このバトルロウの無効化のためにのみ消費され、本来の効果を発揮することはできない。
   TSの使用によって無効化された場合、以降そのシーンではこのバトルロウをふたたび宣言することはできない。


《マジックルーム》
解説:アイテムの効果を封印するバトルロウ。
効果:ルーラーのマイナーアクションで宣言する。シーン中、すべてのキャラクターは「種別:カスタム」のアイテムの効果を受けられず、「種別:使い捨て」のアイテムを使用できない。
   また、この効果中、キャラクターひとり(誰でもよい)がマイナーアクションを消費して「ダメージを増強するTS」あるいは「ダメージを与えるTS」を使用した場合、この効果はシーン中無効化される。
   この時、マイナーアクションで使用された「ダメージを増強するTS」や「ダメージを与えるTS」は、このバトルロウの無効化のためにのみ消費され、本来の効果を発揮することはできない。
   TSの使用によって無効化された場合、以降そのシーンではこのバトルロウをふたたび宣言することはできない。

《追い風》(おいかぜ)
解説:陣営の素早さを爆発的に高めるバトルロウ。
効果:ルーラーのマイナーアクションで宣言する。ラウンド中、ルーラーおよびルーラーの味方は【行動値】は2倍となる。1シーンに1回使用可能。
   

《シアルフィ》
解説:ルーラーに反撃能力を授けるバトルロウ。
効果:ルーラーが「判定をクリティカルにする」TSを使用して防御判定に勝利した場合、その攻撃を行ったキャラクターは〈貫〉10D6ダメージを受ける。


《グランドメイカー》
解説:大地に強力なエネルギーフィールドを展開し、地に足がついているキャラクターを強化するバトルロウ。
効果:ルーラーがセットアッププロセスに宣言する。そのラウンドの間、シーンに登場している[鈍歩状態]のキャラクターが行う攻撃のダメージに+3D6。1シーンに1回使用可能。


《電磁クローク》(でんじくろーく)
解説:ルーラーと周囲の景色を同化させ完全に隠してしまうバトルロウ。
効果:ルーラーが行う防御判定の判定値に+6する。この効果は「発見」を行うことでそのラウンドの間無効化される。
   「発見」はイニシアチブプロセスを消費して行う【知覚】で難易度12の判定となる。この判定はひとりのキャラクターにつき1ラウンドに1回まで使用可能。
   「発見」の判定に成功したキャラクターが行う攻撃に対する防御判定には、《電磁クローク》による修正は与えられない。
   「発見」の効果はクリンナッププロセスに解除される。つまり、ラウンドが切り替わった場合、ふたたび「発見」の判定に成功しなければこの修正を無効化できない。





  • 最終更新:2017-08-07 01:13:11

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